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格差社会について

 最近日本では「格差社会」という言葉が、言われるようになってきている。

あらゆるところで格差が広がっている。派遣社員が増え、ワーキングプ

ア-と呼ばれる人々が増え、低所得者が増える一方で、大企業の社員

には、過去最高のボーナスが支払われている。さらに、強大な資本力を

武器にして、多大な利益を上げている企業経営者などがいる。まさに勝

ち組と負け組である。

 さて、どうしてこのように格差が広がってしまったのだろうか。それは

やはり、マーケットメカニズムが強調される社会になっているからである。

マーケットというものを通していれば、すべての結果はよいと考えられて

いるのである。その背景としては、やはりソ連の崩壊や中国の変化な

どにみられる、資本主義、市場主義への回帰がある。つまり、市場経済

というものが、国を富ますシステムとして唯一絶対のものとして、世界的

に認められたということである。

 加えて日本は、1980年代にイギリスで見られたような、新自由主義へ

の変化が起きている。大きな政府は財政赤字を膨らませるので、小さな

政府になっていこうということである。ここでもマーケットが非常に重視

される。そして小泉改革というものも基本的にこの路線にのって行われ

た。

 このような現状を踏まえ、日本はどのような政策を行っていけばよい

のであろうか。やはりマーケットは重視するにしても、弱者をケアする

政策に厚みを加えていく必要があるのではないかと思う。弱者に対して、

「それはあなたの自己責任です」ということは非常に簡単だが、弱者に

なってしまったということは、本人の努力以上に、社会の環境が大きく

影響していることも理解してほしい。そのことを認識して、日本の政府

は、強者から税金を集め、弱者に還元する所得再分配的な政策を

一刻も早く取るべきである。

 今後の日本の経済社会を展望するに、消費税の増税や、財政再建

のための諸税の増税が控えている。さらに最近の物価上昇も、弱者

の経済を圧迫する。さらに年金は破綻しかけているし、社会保障も

負担増しばかりが予想される。このような状況に悲鳴をあげている

人々の声を代弁する政治家がたくさん出てきてほしい。

 最後に聖書は何と言っているだろうか。「(もちものを)貧しい人々に

分けてやりなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。

そのうえで、わたし(イエスさま)にしたがって来なさい。」(ルカの福音

書18章22節)富んでいる者は、貧しい者に物を分けてあげるべきである。

そのことは、天に宝を積むことになる。日本の国も聖書の言っている

とおりに、天に宝を積む国家になっていってほしいと願う。 ダン吉

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by covenanty | 2007-12-26 16:47 | 政治・経済・社会