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Turn, Turn, Turn

会社という閉鎖社会の中で、言いたいことも言えず、やりたいようにも出来ず、何かと我慢させられることの多い使用人たるサラリーマンだが、それでもそれなりの素晴らしい特典がある。自分の勤務地や生活の場所、仕事の内容等について、自分で決めなくてもよいということだ。辞令の出るまま、命じられるままに転勤し、転居し、自分の能力の有無を心配する暇もなく新しい仕事が次から次にと降ってくる。自らの責任で選び取るのではなく、与えられる場所で、与えられる仕事を、押し付けられるリスクを取りながら頑張ればよいのである。 20歳前後から60歳の定年まで正に40年間! アブラハムのように行く先々で祭壇を建ながら、神様に委ねてさまよえばよい。神様がともにおられる。何を不安に思うことがあるのだろう。そのような「積極的消極性」こそが、神に自分の人生を委ねたクリスチャン・サラリーマンのお気楽な特権である。

もちろんいつも気楽に生きている訳ではなく、個人レベルでは上手くいかないことは結構多い。仕事以外にも家族や、知人との人間関係、教会内でさえトラブルが起こり苦労することしきりである。当然祈りはするのだが、都合よく自分の思うようにコトが運ぶことは余りない。しかし祈りは既に聴かれており、無視されることはない。それに対する神様の答えは「よっしゃ!」か「あかん。やめとけ」か「わかったから待っとけ」のいずれかである。この「わかったから待っとけ」というのがまた待ち時間が長いし、自分の期待通りの答えでなかったりする訳だが、それでも「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道者の書3:11)のは真実なのである。そのみことばを頼りに、委ねて待つしかない。究極の「積極的消極性」を身につけたいと切に思う。

今回も米国の芸能ネタ、しかも「懐メロ」なのだが、The Byrds(ザ・バーズ)というグループサウンズが1965年に歌った”Turn, Turn, Turn”という曲を紹介したい。団塊世代の方々ならご存知の方も多い筈だ。実はこの歌、最後の1節を除いて全編これ聖書「伝道者の書3章」の引用なのである。その意味で「ワーシップソング」といっても良いくらいなのだが、その最後の1節の故に、当時の世相を反映して「反戦の歌」として愛唱されていた。
「天の下では何事にも定まった時期があり、全ての営みには時がある」「生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。…殺すのに時があり、癒すのに時がある。崩すのに時があり、建てるのに時がある。泣くのに時があり、微笑むのに時がある…」(3:1-4) 
これは若者だけの音楽ではなく、多くの経験を重ねられた方の胸にも迫る人生の真理である。聖書のみことばなのだから当然といえば当然なのだが。さて最後の1節、聖書では「戦うのに時があり、和睦するのに時がある」(3:8)という部分が、この歌では「和睦するのに時がある。そしてそれは決して遅すぎることはない」となっている。
この歌から42年後、この記事を書いている今日の新聞にも、イラク即時撤兵を求めた大規模な市民団体のデモがワシントンで行われているとの記事が載っていた。
是非聖書を開きながら、こちらのウェブサイトで聞いてみて下さい。

by oveja negra
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by covenanty | 2007-09-26 17:42 | 政治・経済・社会