ラケルの涙

米国バージニア州工科大学で(犯人含む)33人の死者を出した銃乱射事件から3ケ月経った。犠牲者とそのご家族の方々、また直接間接的にこの事件に巻込まれた方々に、神様からの癒しと慰め、特別なお取り扱いがあるように祈る。犯人の青年が犯行前に残したビデオの、何とも形容しがたい、恐ろしい発言を読むと、思わず聖書に出てくる「悪霊に憑かれた」者達を連想してしまう。

f0136828_9483975.jpgRachel’s Tears
© 2000 by Beth Nimmo and Darrel Scott
Thomas Nelson Publishers



実は今から8年前、1999年4月にも米国で同様の事件---高校生2人が学校内で銃を乱射し、教師1人を含む13人が殺害される事件---がコロラド州コロンバイン高校で起きている。当時ニューヨークに駐在していた私は、丁度子供が地元公立小学校に通っていたこともあって連日テレビに釘付けになっていた。その翌年2000年に被害者の女子学生の両親により『レイチェルの涙』(日本語聖書読みすれば「ラケルの涙」)という本が出版された。その本を通して事件の真相を知ると同時に、私自身の信仰について大きなチャレンジを受けた。この本を読んで、何か出来ることをやらなくてはとの思いにかられて、引っ越したばかりのロスアンゼルスの自宅を開放し、ビジネスマンを集めて家庭集会を始めたくらいである。

レイチェル=スコット(当時17歳)は事件発生当時、クラスメートと校庭の芝生に座ってランチを食べていた。彼女は普段から自分のクリスチャンとしての信仰を誰にも明らかにし、校内でも皆に親切にし、福音を伝えることを喜びとしているような女の子だった。
その時、武装したクラスメートの男子生徒2人が学校に乱入し、いきなり銃を乱射し始めた。背中を撃たれて這って逃げようとする彼女の前に廻った1人が彼女の髪を掴んで顔を上げさせ、
「お前は神を信じているのか」と尋ねた。「そうよ。知ってるでしょ」と答えた彼女に、「ならば神のもとへ行け」と言うなり彼女の頭部に発砲したと、傍に居て難を逃れた男子学生が証言している。
後日両親(離婚中)が失意の中で彼女の遺品を整理していると、彼女の日記が何冊も出て来た。驚いたことに彼女の日記は最初から終わりまで、神様に対する賛美、祈り、感謝、告白、訴え…で埋められていた。彼女のディボーションは日記に神様に対する祈りや問いかけを書き綴るスタイルだったらしい。クリスチャンといっても、米国のティーネイジャーである。異性や性に対する興味や誘惑、煙草やアルコールへの関心、自分の信仰や伝道のゆえに離れていくクラスメートのこと、自分の容姿に対するコンプレックス…そういった若者らしい悩み苦しみも含めて、全てストレートに神様に訴え、その御声を聴こうとして毎日を送っていたのだ。預言の賜物が与えられていたらしい彼女は、夢の中で神様の声を聞いて「今年は私の最後の年になるかもしれない」と書き、また親しい友人に話していた。
彼女が熱心なクリスチャンであったことを知ってはいたが、これ程までに神様への深い愛を持ち、豊かな霊的洞察力を与えられていたことに両親は打たれ、悔い改めへと導かれるのである。

両親だけではない。17歳の女の子が持っていた信仰の強さと、それによって引き出された勇気。職場や近所付き合いの中でも、クリスチャンであることを公言せず、人に福音を伝えることを拒み続けていた私はこの17歳の女の子に完全に打ち負かされた。もし自分があの場に居たら、銃口を向けられて同じ質問をされたとしたら、最初に思い浮かぶのは、妻や子供たちのことだろうか、それとも神様のことだろうか。そのような究極の形でこそ無いが、神様はそれ以来私に問われ続けられている。

このような姦淫と罪の時代にあって、私と私のことばを恥じるような者なら、人の子も、父の栄光を帯びて聖なる御使い達と共に来る時には、そのような人のことを恥じます。(マルコ8:38) 

レイチェルのこの信仰は多くの人の知るところとなり、全米の至る所で悔い改めやリバイバルが起された。母親は娘の信仰によって神様の愛に立ち返り、犯人に対して、そしてその親達に対しても(彼らもまたかけがえのない子供を亡くしたのだ)赦しへと導かれた。父親も娘の信仰によって目を覚まされ、再び教会を持つようになった(彼はもともと牧師だったのだが、離婚後教会を離れセールスマンとして生計を立てていた)。更に大胆に世界中に向ってキリストの愛を宣べ伝え、人々に愛と親切を実践する勇気を持とうとチャレンジする人に変えられたのである

                              by oveja negra

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by covenanty | 2007-07-31 09:56 | 本・映画・ドラマ