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ペット・ロス ①

7月13日(金)の朝日新聞に、子どものペットロスを支援している方の記事が
出ていました。
私たちの教会にも、去年の5月までうさぎがいました。
正確に言うと、教会内にある付属幼稚園のペットで、名前は「ピョン」。
園児のお友達から子うさぎをいただいたのは、約13年前のことでした。

私はうさぎを飼うのは初めてで、
第一印象は、「何て静かな動物なんだろう。ちょっと物足りない・・・。」
というのも、実家では柴犬を飼っていて、
動物とコミュニケーションできる楽しさを味わっていましたから。
でも、だんだんにピョンのくせや好みがわかるようになり、
ピョンも私たちを怪しい者ではないと認識してくれて仲良しになりました。

飼い始めて2,3年目くらいから、定期的に通っていた動物病院で
「元気なうさちゃんですねぇ」と言われ、
5,6年目頃からは「長生きですねぇ」と感心され、
10年を過ぎてからは「いやー、ギネスものですね」と励まされていました。
うさぎの1年は、人間の10年くらいに相当するそうですから、
人間にすれば130歳を越えたところで、
まさにギネスものの長生きうさぎだったのです。

そして、大雨が降っていた昨年の5月27日土曜日。
教会では、翌日のバザー準備のためにたくさんの人が集まって大忙し。
そんな中を縫って、教会で立ち上げる知的障害者グループホームの
起工式が行なわれることになっていました。
大急ぎで起工式を終えて戻ってくると、
玄関で「あのね、ビックリしないでね。」と言われました。
そして、事務室に行くと、小さな段ボール箱の中に、
花に囲まれてピョンちゃんが入れられていました。
 
 だって、今朝まであんなに元気だったのに・・・。
 具合が悪いのに気づいてあげられなかったの・・・?
 どうして私がいない時に・・・。


まだ、からだは温かく、眠っているような顔をしていたピョンちゃん。
お世話になっていた獣医さんに電話をすると、
もう、あとからあとから涙が出てきて言葉に詰まってしまい、
先生が、電話口で一生懸命に
「こんなに元気で長生きできて、しあわせでしたよ」と
慰めてくれたのでした。
その日は自宅に連れ帰り、一緒に最後の晩を過ごしました。

動物病院にはいつも私が連れて行っていたので、
診察券には私の苗字がつけられていて、
「ピョンちゃんのお母さん」と言われていました。
 #本人、結構いい気分でした(^^)

もう、一巡りの季節が過ぎたのに、
いろんな時にピョンちゃんのことを思い出します。
暑い日が続くと、「ピョンちゃんもグッタリしていたなぁ・・・」なんて。
残業の夜は、ちょっと小休止をしてピョンちゃんとリフレッシュ・タイム。
ストレス解消に一役買ってくれました。
ひそかに「セラピーうさぎ」と呼んでいたのですが。
今でも、思い出の深みにはまると、涙が出てきます。

新約聖書の中には、イエス様が親しく接していた人の死に直面して
「涙を流された。」と書かれています(ヨハネの福音書11章35節)。

イエス様も悲しい時には泣かれたんだと思うと慰められます。
何かを言われるよりも、一緒に涙してくれることで
慰められる、ってありますよね?
イエス様は、私たちが悲しい時に一緒に泣いてくださるんですね。

私も「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣く」心を宿す者で
ありたいです。
                               はな
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by covenanty | 2007-07-16 11:28 | エッセイ