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あなたは愛されている

春名 風花(タレント 小学校6年生)
『いじめている君へ』朝日新聞8月17日朝刊1面)

「想像してください。
君があざ笑った子がはじめて立った日、はじめて笑った日、嬉しくて泣いたり笑ったりした人たちの姿を。君がキモいウザいと思った人を、世界中の誰よりも、じぶんの命にかえても、愛している人たちのことを。
そして、その人たちと同じように笑ったり泣いたりして君を育ててきた、君のお父さんやお母さんが、今の君を見てどう思うのか。
それは、君のちっぽけな優越感と引き換えに失ってもいいものなのか。いま一度、考えてみてください。」

朝日新聞が大津のいじめ自殺事件の後、いじめをテーマに各界の著名人が子供たちに語りかける連載を始めました。「いじめられている君へ」「いじめている君へ」「いじめを見ている君へ」という3つの視点から34人の方が語ってこられました。

そして、この春名風花さんが連載の最後に登場しました。
いじめている君たちへの呼びかけです。
引用したのはその最後の部分です。
幾度も読み返しました。忘れてはならないと思って、書き写しました。

私たちが何を忘れても、ただ一つだけ忘れてはならないことがあります。
私たちは一人一人愛されています。
私たちも自らを愛し、大切にしなければいけない。お互いに愛しあわないといけない。

いただいた命こそ、この世界のつくり主から私たちへの最高のプレゼントです。
臆病者とあざ笑われても、卑怯者とののしられても、私たちは生きないといけない。
私たちが仮に自ら死ぬことを許されるとすれば、それは人のために死ぬときです。愛の証として死ぬときだけです。

いじめられている君も、いじめている君も、いじめを見ている君も、ともに等しく愛されています。その愛にどうこたえるのか。
まず、今日一日を大切に過ごすことから始めてみませんか。

虎猫
by covenanty | 2012-08-22 20:06 | エッセイ