2009年 06月 30日
兄貴の凱旋
20日土曜日、急き立てられるように病院に伺いました。
荒い呼吸で苦しそうに見えましたが、看護師さんによると、
「本人はそんなに苦しんではいません。
耳は最後まで聞こえます。大きめの声でどんどん話しかけてあげてください。」
手足末端に血液がだんだん行き廻らなくなり、大きな呼吸で何とか血液を末端に押し出そうとしている。それに集中しているので、もう、痛みも感じなくなっている、ということでした。
個室で、とてもきれいな部屋です。陽光が部屋の中を照らしていました。
次々とお見舞いの方が引きも切りません。
その夕方、N兄は天に召されました。
数年前に、N兄の学校の後輩がこんなことを書かれていました。
「Nさんが先輩と初めて知りました。兄貴の世界征服まであと〇年!」
いま、兄貴は、天に凱旋されました。
「まことに御怒りはつかの間、いのちは恩寵のうちにある。
夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。」(詩篇第30編5節6節)
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by covenanty
| 2009-06-30 10:34
| エッセイ