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主が建てるのでなければ

午前6時26分。
東京発新大阪行き新幹線。
列車が動き出すや否や車両のあちこちで書類をめくる音やPCをカタカタ叩く音がし始める。日本のサラリーマン集団独特の風景である。世界第二の日本経済を無言で支えている名も無き契約奴隷達。大阪で9時の始業時間から仕事をしようとする人達だ。これくらいの生真面目さは当然なのだ。

この10年でサラリーマンの顔つきは本当に変わったなぁと思う。
表面的には世界一自由で、平和な、今のところ景気もそこそこのこの金満国で、働き盛りの人達が何とも言えない閉塞感に苛まされている。
留まるところを知らない企業ぐるみの不正や偽装とその隠蔽。発覚した時のダメージと処罰。
会社は儲けても、勤労者の所得は据置かれたまま。所得や生活の二極化は進む一方。
資源・食品・不動産の値上がりからインフレの兆しも見えている。
米国金融問題の日本への影響は避けられない。
益々激しくなる国内外と社内での競争。
地球温暖化に食糧の安全問題。
年功序列や終身雇用制も最早過去のものとなり、サラリーマンはどんなに働いても自分の地位保全にさえ自信が持てずにいるのである。
大人社会のそのような精神的不安定は子供の世界にも如実に反映される。ただでさえ少数化している若者や子供達の間で無気力や訳の判らない不満が鬱積し、私達は日々暗いニュースを目の当たりにすることになる。この国では毎年1日100人の人が自殺しているという(背後にはその3~4倍の自殺未遂者がいる)。

大きな犠牲を払いながら一所懸命やっていることに、自信が持てないこと程不幸なことはない。自分の人生を賭けて働いているのなら、その時限りの会社の都合の為ではなくて、絶対的な「善」の為に働きたいものだ。
「顧客の為」「国家の為」と自分に言い聞かせている人もいるだろう。
しかしそれで自分は必ず正当な報いを受けられる自信があるのかといえば、やはり答えに窮してしまうのではないか。今日よりも豊かで幸せな明日を確信することは最早誰にも不可能なのだ。

主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きは空しい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りは空しい。あなた方が早く起きるのも、遅く休むのも、辛苦の糧を食べるのも、それは空しい。(詩篇127:1-2)
会社を超えた、国家を超えた、もっと確かな、もっと愛に溢れた、自分を決して見捨てることのない絶対的な神様の、その栄光を現す為に働くという労働観、人生観を持つべきだ。
このことは人類の歴史が始まって以来、神様から示され続けていることであり、また近現代に於いても数多くの社会学者によって証明されていることでもある。お金や企業や国家は決して神様の代わりにはなり得ない。

午後6時00分。
新大阪発東京行き新幹線。
列車が動き出すや否や車両のあちこちで、シュバッ、ジュバッ、プシュウーと缶ビールを開ける音がする。日本のサラリーマン集団独特の風景である。この国を無言で支えている名も無き契約奴隷達。仕事は明日も続くけれども、とりあえず今日は終わった。朝と違う弛緩した車両の空気の中、1人でも多くの同胞契約奴隷が神様の救いを受け入れ、霊的な闇の中、この国で不当に貶められている神様の御名がもっともっと崇められるようにと祈るものである。
by oveja negra

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by covenanty | 2008-02-07 09:43 | 政治・経済・社会