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正義についての考察

Ⅳ 正義について
 哲学的な正義論で最も有名なのはプラトンの「国家」やJ・ロールズが書いている「正義論」であろう。学問的には、正義とは、多数決である場合もあるし、法律を形づくっている倫理や道徳である場合や、パレート最適などの場合が多いであろう。
プラトンは「国家」においてまず、人間関係における正義を分析し、それから、国家における正義を分析した。プラトンはイデアというものを規定して、そこから正義論を構築した。哲人王という思想もプラトンから出ている。
また、J・ロールズは、リベラリストであり、その正義論において、最大限の自由と機会均等原理を規定した。ロールズは、ベンサム、JSミルの功利主義を批判し、カントやロックなどの社会契約論を発展させたところで正義を考えた。
ところで、聖書の中では、正義(聖書では「義」という)は、救い主なる神の属性の一つとなっている。義というものは神の一つの性質なのである。そして、聖書では、義を律法による義と信仰による義に分ける。
律法による義は主として旧約聖書に書かれている。昔のイスラエル国家は、旧約聖書に出てくる律法によって、その国家的秩序や、人間関係を保ってきた。そして、その律法主義が形骸化して、人々の生活を苦しめるようになった。
そのような時に出てきたのが、イエスキリストによる信仰による義である。信仰による義は新約聖書に主に書かれている。イエスキリストの十字架による義なのである。この場合は、罪を悔い改めて、イエスキリストの救いを信じるとそこに義が与えられるのである。この二つの義の違いが、ユダヤ教とキリスト教との違いになるといってもいいかもしれない。
神の義は完全なもので人間が到達できない義である。誰一人として神の義を行いによって到達させることはできない。イエスキリストの十字架の犠牲のみが、私たちを神の義へと導いてくださるのである。
 神による義は第一に、私たちの必要を満たす。そして第二に私たちを罪から解放する。第三にすべての人間にとって、公平、公正な裁きをする。まだまだいろいろな性質があるとは思うが、さらに聖書を読んで研究していきたい。

「だから神の国と神の義をまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのもの(食べるものや着るもの)はすべて与えられます。」マタイ6:33 やはり神の義は学問的な義よりもレベルが高いと思う。そして神の義こそ、真に世界を統治できる正義の概念である。 
参考資料 ウィキペディアフリー百科事典                 ダン吉
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by covenanty | 2007-07-20 13:16