2007年 05月 31日
哲学的考察 時間について
もし、神が時間を越えて存在しているのであれば、未来のできごとを変える権限をもっておられると考えるのが妥当なことである。10年後の祈りに今聞いて、答えを出してくれることもあるのである。しかし、いくら神でも、過去のできごとを変えることは不可能であるということが結論できる。過去というものは確定してしまっているからである。したがって、神であっても過去に介入することはできないと考えられる。ただし、未来の状況を変えることによって、過去の解釈を変えることはできると思う。人間は現在の状況から、過去の存在意義を否定したり肯定したりできるからである。しかし、神は本当に過去の状態を変えることは不可能なのか。私はまだ哲学的に結論づけることはできないでいる。
聖書の中に「主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。」(新約聖書第Ⅱペテロ3:8)という言葉がある。神の前では千年という時間もほんの少しのようなのである。神の時間軸は人間の常識をはるかに超えているのである。
時間と同じように、神は空間にも制約されるのかという問題もある。空間も時間と同じ哲学的問題が生じると思う。この問題についてもカントがするどい分析をしていると思われる。引き続きカントの著作をもっと読んでみたいと思う。(カントの著作は難しい!)今日はこの辺で。
ダン吉
by covenanty
| 2007-05-31 21:39
| エッセイ