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「できません」はあきまへん

東大阪市は6千もの町工場がひしめく「ものづくり」の町です。
工場の職人さんたちは、大手メーカーなどから「こんな部品をつくってもらえないか」と無理難題を頼まれても、決して「できまへん」「だめですわ」とはいいません。
「どないかします。」(どうにかします。なんとかします。)というのだそうです。
そして、本当にどないかしてしまうのだそうです。
(5月10日付日経新聞1面「春秋」欄)

このような職人さんたちの真摯な努力が、この国のものづくりの基盤を支え競争力の源泉となっています。そして「どないかしてきた」技術の蓄積が会社を発展させているそうです。
もし、あなたが会社の上司や社長で、部下がお客様から頼まれて意気に感じ「どないかします。」とこたえたなら、是非言ってあげてください。
「やってみなはれ!」

【実例】「どないかします」と言っていたら、こうなりました。
株式会社フセラシ
もとは布施螺子という会社でした。布施市(現在の東大阪市)で螺子(ラシ:ねじ)を作っていた会社です。
いまでは国内4工場、海外3工場を擁し、精密ナット・各種圧造・鍛造部品など自動車関連製品・エコ関連製品・特殊建築用複合製品など幅広く製造しています。この会社の精巧な部品がなければハイブリッド車もスマホも商品にならないそうです。
(前掲の日経新聞「春秋」および同社ホームーページより)

高ぶりが来れば恥もまた来る。
知恵はへりくだる者とともにある。
(箴言第11章第2節)

虎猫
by covenanty | 2013-05-28 21:10 | 政治・経済・社会