ハインリッヒ・シュッツ合唱団

ハインリッヒ・シュッツ(1585~1672)はドイツの作曲家です。
ちょうど大バッハ生誕100年前に生まれ、ドイツ音楽に息吹を与えた「ドイツ音楽の父」ともいわれる人です。
イタリアで学び、帰国後ルターのドイツ語訳聖書を前に「この全巻を音に」という意欲をかき立てられ、生涯をその創作に捧げました。後のとくに北ドイツのプロテスタント音楽を担った人々に受け継がれ、バッハはもとよりメンデルスゾーン、ブラームスなどに大きな影響を与えたとされます。
そのシュッツの作品の研究と演奏を中心に活動する合唱団が1968年東京に誕生し、今日まで熱心な活動を続けておられます。当教会のK姉もメンバーの一人です。

9月16日の演奏会は、シュッツの代表作「宗教合唱曲集」。
ルターのドイツ語訳聖書に基づく29曲のモテットです。
合唱団の創設者淡野弓子先生の指揮。
あの3月11日の犠牲者への哀悼の意を表した<泣き方々を偲んで>からはじまり、<平和を願って>、<救い主を待ち、降誕を祝う>、<イエスは語る>という順序に構成され、「危機を超えて」という副題が添えられました。
一つ一つの曲を解説する力は私にはありません。
あの「涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。」が初めのほうに現れ、最後は「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」まで、ただその響きに圧倒されました。
私のように大学で少しドイツ語をかじっただけの人間でも、この合唱団のドイツ語は明瞭に聞き取れることが多く、日本語の対訳と見比べながら、言葉の世界を胸に刻み込むことができます。
会場の東京カテドラルは地下鉄江戸川橋の駅から歩いて15分。椿山荘の向かいに建つ壮麗な建物です。会場いっぱいを埋めた聴衆とともに、多声の旋律で裏打ちされた言葉が次々とカテドラルの中を行きかう時間と空間を共有するのです。

4月11日。震災のちょうど一か月後。そのときは弓子先生のご子息淡野太郎先生の指揮で、シュッツの「ルカ受難曲」そして生誕200周年を迎えたリストの「十字架の道行」が演奏されました。
「十字架の道行」ではイエス様が倒れる場面が3度でてきます。
イエス様が3度目に倒れる、その曲が終わったまさにその時、地震が起きました。
聴衆はどよめき、ステージの人も何人か持ち場を動こうとしました。
先生は手で制し、揺れのおさまったのを確認すると、何事もなかったかのように、次へとタクトをおろされました。

どのような天変地異もいつかは止みます。
私たちは、倒れていても立ち上がり、ふたたび歩み続けます。

ムシカ・ポエティカ ホームページ(シュッツ合唱団HP
虎猫

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by covenanty | 2011-10-01 09:07 | 賛美