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人生の勝ち組とは

「反社会的勢力」対応についての会社のコンプライアンス勉強会。警察庁制作のテキストには、いわゆる暴力団員の特徴なるものが書いてあった。

1.常に必死になって資金獲得の対象や材料を探している。
2.カネの為なら手段を選ばず何でもやる。
3.自分より強い者には弱く、弱い者には限りなく強い。
4.虚栄心や自己顕示欲が強く、馬鹿にされると強く反発する。

要はおカネに執着し、弱きに強く、強きになびき、根拠のないプライドを守るのに汲々としている。何のことはない、本質的には我々と余り変わらない人達なのである。

人間には「社会的に」良い人や悪い人がいるかもしれないが、大抵の人は時と場合によって良くにも悪くにもなる。全く弱く頼りない存在である。その大抵の人の塊に「線」を引いて、つきあうべき人とそうでない人とを区別しろと言うのだから、考えてみれば傲慢な話だ。

1本の「線」で区別できる程人間は単純なものではない。ましてその「線」を引く企業の基準は、時代や環境次第で上がったり下がったりを繰り返すのだ。「良い人」「悪い人」、「投資適格」「不適格」、「勝ち組」「負け組」…絶対的な基準などありもしないし、大抵の人や企業はその間を行き来しているに過ぎない。

しかし神様の目からは、絶対的な基準がある。「救われている人」「救われていない人」である。最も「反社会的」な人として、イエス・キリストと共に十字架に掛けられた犯罪人の1人は、人間の作った社会基準からは「悪い人」であり「負け組」であった。自分の罪を認め、イエスに神性を見た犯罪人に対して、イエスは死の3時間前に十字架上で言われた。「真にあなたに告げます。あなたは今日、私と一緒にパラダイスにいます」(ルカ23:43) 「負け組」の極みにある人が、一転人生の「勝ち組」になった瞬間である。人生の究極の目的は詰まるところ、イエスにこう言って頂くことにあるのではないか。

その意味が判らない祭司や法律家など社会的「勝ち組」の人達は、最後まで「負け組」であるイエスを指さし罵り続けた。イエスはこのような者のために十字架に掛かって下さったのだ。今を生きる私たちには、聖書を通して全てのことが知らされている。神を求めるのも、無視するのも、指をさして笑うのも罵るのも、全て私たちの自由意志として選ぶことができる。しかし神様の基準による「救われている人」と「救われていない人」との区分は明確で且つ冷酷だ。その自由意志による選択の結果は、自分で刈り取ることになるのである。時間の無い永遠の世界で。

私が道であり、真理であり、いのちなのです。私を通してでなければ、誰ひとり父のみもとに来ることはありません。  (ヨハネ14:6)



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by covenanty | 2009-02-01 22:30 | 聖書の話